阿部岳明先生の殺陣レッスンで巻き込み袈裟斬に挑戦

2024年9月15日、月島スポーツプラザにて殺陣ゲストクラスを開催しました。数々の舞台や映像作品で活躍されている阿部岳明先生をお迎えし、参加者全員が殺陣の技術と心構えを深く学ぶ充実した2時間となりました。

クラス開始:準備運動と挨拶の作法

クラスは上半身の可動域を意識したストレッチからスタート。刀を扱う上で重要な肩や腕、首回りをしっかりとほぐしました。その後、殺陣における礼の作法を学びました。礼は相手への敬意を示すだけでなく、常に隙を見せない心構えを持つための大切な所作です。阿部先生のクラスでは、刀にも礼をすることが印象的で、武士道や侍の精神を体現していると感じました。

挨拶の作法

基本動作の練習:抜刀、納刀、血振り

礼の後は、竹光を使って抜刀、納刀、血振りの動きを練習しました。納刀の際に手元を見てしまう参加者もいましたが、日頃の稽古の成果が現れ、皆慎重かつ自信を持って動作を行っていました。阿部先生からも「よくできています」とお褒めの言葉をいただき、モチベーションが一段と高まりました。

さらに、新たな抜刀の技として、鞘を横に倒してそのまま胴斬りを行う動作も教えていただきました。初めて挑戦する技に苦戦しながらも、皆一生懸命に取り組んでいました。

阿部岳明先生 侍の抜刀

1対1の殺陣

前半の最後は、参加者同士で1対1の殺陣を行いました。1対1の緊張感は特別で、互いに真剣な表情で技を繰り返し、阿部先生からのアドバイスを受けながら集中力を高めていました。特に子供たちは、普段のクラスで学んでいる抜刀とは異なる方法だったため、より慎重に動いている様子が印象的でした。

1対7の殺陣 – 芯(しん)と絡み(からみ)

後半では、阿部先生の提案で1対7の殺陣に挑戦しました!一人が七人を相手にする大迫力の練習です。初めての試みに皆驚きながらも、楽しそうに取り組んでいました。

殺陣の中心で次々と相手を斬り倒す役を「芯(しん)」、その周りで斬られていく役を「絡み(からみ)」と呼びます。今回は一人の芯と七人の絡みという形で、迫力あるシーンを体験しました。全員が順番に芯と絡みを経験し、初めての壮大なシーンに挑む中で、集中力と緊張感を持って殺陣に取り組んでいました。

次回への課題:巻き込み袈裟斬り

今回の1対7の練習で特に難しかったのが「巻き込み袈裟斬り」です。敵の真っ向斬りに対して、刀を巻き込んでから右袈裟斬りで倒すという技です。初めて挑戦する動きに苦戦する様子も見られましたが、その分成長の余地が大きいと感じました。次回のレッスンでは、この巻き込み袈裟斬りを重点的に練習し、技術をさらに磨いていきたいと思います。

阿部岳明 俳優

ゲスト講師 阿部岳明

俳優として22年以上の殺陣経験と、5年間にわたり花柳流で日本舞踊を学ぶ。ロンドン国際映画祭で最優秀助演男優賞にノミネートされた経歴があり、「活人無双流 阿部道場」の代表も務める。YouTubeチャンネルの登録者数7000人以上、総再生回数は150万回を超える。現代劇から時代劇まで幅広く活躍し、独自の流派を立ち上げ、殺陣の指導や国際交流を通じて日本文化の普及に努めています

アクション道場

毎月開催される特別クラス「アクション道場」では経験豊富な講師をお招きしていますので、ぜひチェックしてください。

殺陣ゲスト講師 阿部岳明

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!