東京アクション道場の3月の特別講師は阿部岳明さん。毎月、専門家を招いて開催していて、今月も大人クラスとキッズクラス、それぞれ75分行いました。最近は演技要素が強いレッスンが多かったですが、今回は武道の稽古に近い内容でした。

阿部 岳明
22歳で初舞台を踏み、俳優としての道を志す。舞台を中心に活動する中で殺陣と出会い、本格的に修練を積む。その後、殺陣道場を設立し、俳優指導と殺陣の文化発信を開始。現在は俳優として映画・テレビ・CMに出演するほか、侍ショーや体験イベントも国内外で展開。自身がプロデュース・主演を務めた短編侍映画は、イギリス・クロアチア・アメリカなどの国際映画祭で高い評価を受け、最優秀賞にノミネートされている。
レッスンは準備運動から始まりました。阿部さんのレッスンはいつも独自のサムライ準備運動からはじまります。指、腕、肩甲骨を意識してほぐしていきます。

そして、参加者に型と素振りをさせて、各自の習熟度を測っていました。最近入会した生徒は型を知らない人もいたので、経験者を見ながら見よう見まねで取り組んでいました。

その後は2人組になって型を学びます。いつもと違ったのは、素早く動くために、下半身を意識することです。相手に攻撃する隙を与えず、一振りで相手を斬るために、骨盤を意識し、瞬時に脱力して刀を先に走らせます。この動きは簡単ではありません。なので、何度も繰り返し、反復練習を行いました。殺陣アクションというよりも、本格的な武道の稽古。地味ですが、みんな黙々とやっていました。



踏み込みの速さや間合いの入り方は、上半身ではなく下半身の使い方で大きく変わります。他のゲスト講師(内堀先生)も膝の角度が大事と言っていたことを思い出し、解釈の違いはあれど、下半身が大事というのは共通していると感じました。意識するポイントを少し変えるだけで、動きが変わってくる感覚がありました。

次は、小手を狙ったシーン。実際の戦いでは刀を振り回すと隙が生まれるため、一刀にすべてを込めます。斬りかかる際も、まず小手を狙って、相手が刀を持てないようにします。実践的な攻撃ではありますが、アクションシーンでは地味なので採用されにくいです。これも武道の稽古のように繰り返し練習しました。


殺陣(たて)に「柳(やなぎ)」という受け方があるのですが、それに対する説明もありました。柳は、相手の刀を力任せに止めるのではなく、柳の枝のようにしなやかに受け流す技術です。殺陣の世界では、柳で受ける際に刀を当てがちですが、阿部先生は当ててはいけないと指導します。大事なのは、避けること。相手の刀の軌道を外すことです。避ける際に、柳の構えをすることで、万が一反応が遅れた時に身を守れるようにしているわけです。これも本当の戦いを意識した指導でした。
最後は、1対2で習ったことを組み合わせたシーンを再現。ひたすら繰り返し、精度を高めていきました。
アクションはパフォーマンスなので魅せることが大事です。一方で、本当の戦いを知らなければ、動きが表面的になってしまいます。今回、リアルな戦いの動きを意識できたことは、経験者にとって大きな学びになったと思います。

アクション道場は経験者向けに行っていますが、今回は反復練習が中心で、初級者にも経験者にも学びがありました。生徒の満足度も高かったです。

【東京アクション道場】は毎月開催。個性的な講師が指導しているので、次回もぜひご期待ください。
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