本日のサムライ体験レポート
本日、2024年9月17日(火)13:00から14:30までの90分間、東京の月島にあるstudio ICHIでサムライ体験を開催いたしました。お客様はクロアチアからお越しの男性1名、女性2名の合計3名様でした。
スタッフは私、水野大と、上田郁代、久米亮平、堀川恵利の4名でお迎えいたしました。
体験の流れ
サムライ着物の選択と着付け
まずは、いくつかのデザインの着物をご用意し、その中からお好みの一着を選んでいただきました。サムライスタイルということで、黒の袴も合わせました。今日は9月中旬ですが、東京都内は30度を超える暑さが続いており、サムライスタイルは少し暑いかなと心配しておりました。しかし、着付けを終えた皆様は「このまま家に帰りたい!」とおっしゃるほどサムライスタイルを気に入っていただけました。
写真撮影
着物姿でstudio ICHI内にて写真撮影を行いました。照明2灯と一眼レフカメラを使用し、背景には桜柄の襖を用いて日本の美を演出しました。サムライ俳優であるスタッフが直接サムライのポーズを指導し、刀の構え方や姿勢、表情などアドバイスいたしました。
着物姿で月島の街を歩いて稽古場へ移動
写真撮影の後、着物姿のまま少し月島の街を歩いて稽古場へ移動しました。まだまだ日差しは強いですが、風が心地よく吹いており、着物姿での散策もまた格別でした。
稽古場でのサムライ体験
稽古場では、刀身が木製の竹光を使って安全に稽古を行いました。
基本の所作の練習:まずは抜刀の練習から始め、サムライの基本の構えである正眼の構え、上段の構え、真っ向斬り、そして納刀の練習を行いました。皆さん、抜刀はとても上手にできました。納刀では最初は刃を上下逆に入れてしまうこともありましたが、何度か練習するうちに上達されました。
1対1の稽古:サムライの所作は独特ですので、1対1では相手との呼吸やリズムを合わせることを意識しながら、動きをゆっくりと体に馴染ませていきました。袈裟斬りや胴斬りの攻めと守りを、アシスタントの久米亮平と堀川恵利を相手に行いました。
1対2の実践稽古:1対1の後は、実践的な1対2の稽古に挑戦しました。抜刀から闘いが始まり、敵を2人斬って納刀までの一連の動きを繋げて行いました。まるで映画の主人公になったような体験で、皆さん大変楽しんでおられました。
礼で締めくくり:サムライ体験の最後は、心を込めて礼を行いました。一連の稽古を通じて、サムライの精神や礼儀を体感していただけたことと思います。
studio ICHIへ戻って着替え
充実した稽古の後、再びstudio ICHIに戻り、着替えを行いました。皆さん着物を脱ぐのが少し名残惜しい様子でした。
抹茶と和菓子体験
最後に、日本の伝統的なおもてなしである抹茶と和菓子を楽しんでいただきました。
抹茶体験:本日は宇治の抹茶を使用しました。スタッフがデモンストレーションを行い、簡単にレクチャーいたしました。皆さんはそれを見よう見まねで自分の抹茶をたてました。なかなか泡が立たず、一生懸命に茶筅を動かす姿が印象的でした。人生で初めて自分のためにたてた抹茶は、きっと格別な味わいだったことでしょう。
和菓子体験:和菓子は地元月島の和菓子屋さんで購入したあんこ巻きとあんず巻きをご用意しました。日本の和菓子は四季を感じながら食べる楽しみがあり、その魅力をお伝えいたしました。甘さ控えめの繊細な味わいに、皆様も感動されていました。
スタッフより
クロアチアからのお客様に、日本の伝統文化の一部を楽しんでいただけて嬉しく思います。90分という短い時間でしたが、サムライの世界を体験していただけたことは、私たちにとっても喜びです。
私も**殺陣(たて)**を20年ほど続けておりますが、何年経っても実践の殺陣は本当に楽しいものです。映画の主人公になった気持ちで、敵をバサバサと斬っていく——これが殺陣の醍醐味です!
これからも、多くの方々にサムライの魅力と和の心を伝えていけるよう努めてまいります。