狐火は、日本の伝統文化の象徴である「侍」と「忍者」の戦いを舞台にしたアクションショーです。
このショーはサムライパフォーマー「刀屋壱(カタナヤイチ)」によって作られたオリジナル演目です。
狐火とは
狐火は不思議な火のことで、狐が人をだますために出す火と言われていました。夜道を歩いていると、急に現れる火の玉が道を照らすことがあります。その火に近づくと、火が逃げて、追いかけているうちに迷い込んでしまうことがあるとされています。
実際には、この現象は自然の光で、湿地などで発生することが多いです。湿地のガスが燃えて光ることで、火の玉のように見えるわけです。昔の人々はこの自然現象を狐の仕業だと考え、狐火と名付けました。日本人は自然を敬い、自然と共存してきました。そして、日本の民話や伝説には、このように自然現象を不思議な力とする話がたくさんあります。
ストーリー概要
主人公は疾風(ハヤテ)という若き忍者、彼は愛する夜斗の死をきっかけに、闇に堕ち、妖狐(ヨウコ)となる道を選びます。疾風の変貌は、彼の内面の葛藤と苦悩を象徴しており、彼が侍討伐隊に対して行う逆襲の火種となります。
疾風と白狐が侍討伐隊と繰り広げる戦い、そしてそれぞれのキャラクターの内面的な闘いを通じて展開されます。感情的な高低が交錯する中で、疾風は最終的に自らの運命と向き合い、解放への道を模索します。登場人物たちの深い感情と壮大な戦いが観客を魅了します。(20分)
登場人物
- 疾風(ハヤテ) 主人公の忍者
- 白狐 疾風の行動を支え、戦闘で凄まじい力を発揮します。分身の技を使います。
- 隊長・仁 侍討伐隊の隊長・仁は、祖先の遺産を背負い、疾風との対決に臨みます。彼は強力なリーダーシップと戦闘能力を持ち、隊員たちを率いて妖狐に立ち向かいます。
- アララギ 好戦的な性格で、強い相手との戦いを楽しむキャラクターです
- 咲耶と菊 妖狐に対する強い恨みを持つ隊員であり、彼らの戦いは個人的な復讐の側面を持っています。
疾風を演じる吉野哲平からのメッセージ
疾風は大切な人を失った喪失感からくる悪意の塊が表面に現れて妖怪化してしまった姿(いわゆる闇堕ち)の疾風という事もあり、過去のトラウマを抱えながら完全には人間の部分を消し去れずにいる葛藤をテーマに演じました。
優しかった疾風から、人間を容赦なく惨殺し、時には死人を操り使役する術を使う残忍な一面を表現する一方で、仲間=大切な人を殺された時に蘇るトラウマはまだ人間の部分が残っている証拠であるという事を表現していきました。
疾風を演じる時は感情表現が難しい役でもあり、尚且つ殺陣も多い。身体と心には負担のかかる役所ですが、仲間のおかげで乗り越えられたと思っていますし、心優しい疾風を演じた時に、普段から疾風と同じように仲間想いな人間でありたいと強く感じた事を覚えています。
狐火はエンタメ性の強い作品ですが、「大切な人」という人間にとって欠かせない大きなテーマが込められている気がします。どんな人だろうと心に必ず大切な人がいて、その人を想うからこそ戦う。そういった部分に着目して頂けたらまた違う視点でこの作品をお楽しみ頂けると思います。
狐火「KITSUNEBI」公演スケジュール
- 2022年7月 Japan Expo 2022(フランス、パリ)
- 2022年8月 GAMERS 8(サウジアラビア、リヤド)
- 2022年9月 無礼講2022(日本、渋谷ストリームホール)
- 2022年11月 ICHIFES 3(日本、東京銀座 博品館劇場)
舞台制作スタッフ
- 脚本・演出 佐藤信也
- 音楽 Hagi
- 殺陣振付 刀屋壱
刀屋壱(カタナヤイチ)とは?
日本の伝統文化のサムライや忍者を現代的な演出で伝えるパフォーマンスチーム。ノンバーバルなパフォーマンスで世界中の人々に日本のサムライの歴史や文化を届ける。世界中のイベントや式典でパフォーマンスを披露している。–> 刀屋壱 カタナヤイチ
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