実践的なチャンバラを学ぶ!東京月島の侍クラス

こんにちは。水野大です。昨日、11月9日(土)、毎週土曜日に東京都中央区月島で開催している「侍クラス 基礎」と「侍クラス 応用」のレッスンの模様をご紹介いたします。私は「殺陣(たて)」と呼ぶことが多いですが、「チャンバラ」という言葉の方が聞きなじみがある方も多いかもしれません。どちらの用語も同じ内容を指しています。戦う演技や戦闘シーンのことを、殺陣(たて)やチャンバラと呼びます。

侍クラス 基礎(10:00〜11:00)

基礎クラスでは、侍の挨拶、心構え、刀の構え方、振り方を学ぶことを目的としています。

1. 柔軟体操

レッスンは柔軟体操から始めます。侍は重心を低く保つため、お尻から太もも、足首など下半身の筋肉を中心にストレッチを行います。また、刀をスムーズに振るために肩甲骨周りの柔軟性も高めます。

2. 素振りの練習

柔軟体操の後は「素振り」の練習に移行しました。通常、素振りは1人で黙々と振ることが多いのですが、私のレッスンでは1対1の対面で素振り練習を行います。これは、戦いを想定しているからです。戦いの中では敵が止まっているよりも動いていることが多いため、動いている相手に対して狙いを明確にして振る反復練習をしています。

対面素振り
対面素振りで狙いを明確にする

距離感の重要性

私がチャンバラをする上で大事にしていることは「距離感」です。この対面による素振りは距離感の練習に最適です。距離が近くなりすぎると本人の意図しないところで刀や体が接触して危険になりかねません。

攻撃に応じて受け手が正しい距離感でリアクションします。相手が大きく踏み込んで攻撃してきた場合は、その距離の分だけ大きく下がってよけたり、防いだりします。逆に相手が小さく踏み込んできた時は、その距離の分だけ反応しリアクションを取ります。常に適切な距離感を保つことが、安全かつ真剣な戦いを表現することになると思っています。

距離感の重要性

今回のレッスンでは、以下の3種類の素振りを反復練習しました。

• 斬り上げ(逆袈裟斬り)

斬り上げは、刀の刃を上に向け下段に構え、腰から肩にかけて斬る切り方です。別名「逆袈裟斬り」とも呼ばれています。

斬り上げ

• 突き

突きは、刀を前方に突き出す動作です。刃先がブレないよう力強く突きます。

突き

• 天地

天地とは、袈裟斬りと斬り上げを組み合わせた連撃のことを指します。天地はチャンバラの基本的な動作の一つであり、様々なシーンで使われます。

天地での斬り上げ
天地での袈裟斬り

これらの基本技を繰り返し練習することで、正確な動きを体に馴染ませます。基礎クラスでは、チャンバラの基礎からしっかりと学ぶことで、実戦に役立つスキルを身につけることができます。

侍クラス 応用(11:00〜12:00)

応用クラスでは、実際のチャンバラを通じて学んでいきます。いわゆる、敵と遭遇して刀を抜き、戦闘があり、決着がつき、去っていくという流れです。それが1対1だったり、1対複数だったり、複数対複数だったりと、様々なパターンを練習します。この日は基礎クラスで練習した斬り上げ、突き、天地を組み合わせた1対1に挑戦しました。

1vs1チャンバラ
1vs1 チャンバラ指導
実践的なチャンバラ

注力した点:切られた時のリアクション

参加者から斬られた時のリアクションを詳しくやりたいとリクエストがあったので、この日は斬られた時のリアクションを細かくやりました。これはとても重要なことです。チャンバラは斬るアクションと斬られるリアクションがあって成立するものなので、斬る練習も大事ですが、同じレベルで斬られるリアクションや斬られた後の安全な倒れ方も重要なスキルです。

斬られリアクション

基礎で練習した技を実際の戦闘シーンに応用することで、より深い理解へと繋がります。実戦的なチャンバラを通じて、戦いの流れや相手の動きへの対応力を養うことができます。

応用クラスでは、基礎クラスで学んだ技術を活用し、より高いレベルのチャンバラ技術と知識を学ぶことを目的としています。殺陣やチャンバラは演技であり、お互いに思いやりを持ち、最大限に安全を考慮した上で、緊張感を作り出し「斬る」「斬られる」表現をします。これが何年やっていても楽しくて、良い運動になります。一度体験するとやめられません。

チャンバラに興味がある方、さらなる技術向上を目指す方は、ぜひ一度体験レッスンにご参加ください。経験豊富な講師陣が丁寧に指導いたします。

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